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2013.5.30〜デジュネ

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ランチメニューも変わりました。
今日も生憎の雨模様ですがクルティーヌはあい変わらずのんびりと営業していますので気が向いた時にでもふらっとお立ち寄りください。
by courtine | 2013-05-30 11:44

2013.5.29〜Menu d' Hortensia

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ディナーのおまかせ7800円コース変わりました。
沖縄、ライチ、パイナップルと夏っぽい字面が並ぶようになりました。
ちなみにメニュー名のオルタンシアとはフランス語で紫陽花の意味だそうで。
もう土曜日は6月ですから、はやいものです。
by courtine | 2013-05-29 16:53 | 今月のメニュー、特別メニュー

2013.5.18〜5.19 フリーフロー

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白ワインでは自然派インポータートップのラシーヌ輸入によるドイツ、ファン・フォルクセンのザール・リースリングが初登場。未試飲ながらも甘みに逃げず、かといってアルザスの安ワインのようにシャープなだけでなくきちんと表情があるらしいという情報を得ているので楽しみです。
赤はジュラ自然派の雄ボールナールの2010ジャングレが初登場。3ヶ月前の来日試飲会では全体的にイマイチぱっとしなかったけど、そのラインナップの中で抜けてクオリティが高いと思ったこのワイン。即完売してしまったので再入荷はきっとないでしょう。ブドウ品種はトゥルソーながらバランス感、雰囲気はブルゴーニュ的で素晴らしい。

といったラインナップでお待ちしてます。
by courtine | 2013-05-18 17:19

痺れる旨さ・・・2009 カッツァン・ビュル

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例えばブルゴーニュの熟成したピノノワールをいきなり飲んで美味しいと思う人はあまりいない。いたとしてもその本当の良さに気付くのはある程度経験を積んだ後だ。あまり言いたくないけれど、本当の良さはある程度経験を積まないとわからないことがとても多い。

その歴史を18世紀まで遡れるクリスチャン・ビネールが初めて作ったこのペティアン(微発砲ワイン)はリースリングからなる物とピノグリからなる物と2種あるが、傾向としては同じような味わいで、共通して滅茶苦茶旨い。

白ワイングラスに注ぐと色合い濃い少し濁った液体で、香りを取るとかなり冷やしていてもしっかりアロマティック。口に含むと一瞬濃厚さすら感じるくらいだけど細かく滑らかな泡が包み込み中盤はすぐに収束し全体として爽やか。余韻も口中に含んでいる時の情報量を思うと驚くくらい短い。
パーツを切り取って分析的に批評しても素晴らしいが、確実に官能だけでなく感性に触れる。甘酸っぱく切なく、痺れる。

そしてこのワインの素晴らしい所は官能的にも感性的にもワイン経験の多寡でなくほぼ平等に全ての人に響く部分。この大らかさ、間口の広さは中々他のワインでは代替できないもの

2010ヴィンテージもビネールがこのワインを作ってくれることを願う。
by courtine | 2013-05-14 16:31

2013.5.11〜5.12 フリーフロー

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今週はもしかしたら初めて?オールフランスのラインナップです。
白の新着としては先週開けたピノブランがイマイチらしくなかったシュレールの11ピノ・グリ。10は素晴らしい凝縮感を見せたワインだけどヴィンテージが変わってどうか?最近個人的にハマっているクライデンヴァイスは今週もオンリスト。
赤はレストランで出すようなワインではないのは承知だけど自然で素朴で旨い12のルイ・ジュリアンが到着したのでオンリスト。ルイ・ジュリアンとヴォーヌロマネが隣り合わせで並ぶ店はまずないはず。

上記のいつも通り振り幅の広いラインナップでお待ちしております。
by courtine | 2013-05-11 09:38

途方もない凝縮感、南仏の魔法・・・2009 ヴァリニエール/レオン・バラル

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2極の性質をもつことはできない。
”熱くて冷たいもの”は存在しないし”速くて遅いもの”も存在しない。
しかしこのワインは2極の性質をもっているといえる。
凝縮していてヴォリュームがありボルドー的なのに、飲みやすい。
大雑把に言うとストレスがあるのに、ストレスがない。

シャトー・マルゴーにブラインドで勝ったという言葉で装飾されることの多い作り手のトップ・キュヴェだけあってかなりボルドー的(マルゴーというよりは右岸のメルロー的だけど)インキーで凝縮したヴォリュームのある色、香りを呈しているが、飲んでみると極めて滑らかで冷たい酸も感じられる。南のワインにありがちな贅肉、酸の緩さもなくベルベットのような目の詰まった質感。まだ確実に若いがその構造の大きさからくる若さ故のストレスを感じることはない。滑らかでスムースに飲めるが極めて余韻が長い。その香味はハッキリと官能を揺さぶりフィネスを感じさせる。まるで甘くないチョコレートのように官能的に蕩ける。

確実に高級ワインのカテゴリーに入るクオリティ。
だがこのワインがこのワインのクオリティにあった扱いを受けることはあまりないように感じる。それはレオン・バラルが自然派の作り手であるが故にそのレッテルからクラシックな高級なワインバーで扱われることがないし(クラシックな場所でこそ真価を発揮するのだけど)、自然派ワインバーでは味も値段もちゃんとし過ぎている(値段はいい加減の方が良いのはわかるけど自然派ワインの愛好家、というか信者は香りも味もユニークであれば雑で良いという人すら少なくない。)から敬遠される。

品質を考えればこのワインは滅茶苦茶リーズナブルだし、実際先週グラスで使った時は飲んだ方全員ーワインを飲み始めたばかりという方から、かなりの経験を積んでいる方までーがハッキリと気に留めてくれていた。

こういうワインがちゃんと求めている人の所に届くようなワインシーンをつくる一助になりたいと思う。
本物は分け隔てなく誰にでも伝わる。
by courtine | 2013-05-10 16:52

ギリギリの酸だが、絶妙に甘酸っぱい・・・10 ピノ・ブラン/マルク・クライデンヴァイス

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昔から好きだった作り手だけどここ最近のクライデンヴァイスの鬼気迫るワインを飲むとワイン作りはセンスだと思わざるを得ない。

香りはアロマティックでレモンから桃まで様々な酸度と糖度の果実を感じさせる。
味わいもその印象通り最初に鋭角的な酸を感じるが中盤は必要充分に杏のように膨らむ。そのままべたつくかと思わせるが終盤は桃のように瑞々しい果実に収束し余韻はさらっとしている。

そしてこのワインの特筆すべきは最後の酸の余韻。自然派の作り手のワインは壊れた酸、酢酸的ニュアンスを呈していることがあるがこのワインは確実にその1歩手前の壊れかけた酸を呈していながら本当にギリギリの部分で否定的な酸にならず、寧ろその特徴的な酸が絶妙な甘酸っぱさを構成する。

恐らくある程度は偶然の産物だとは思う。もしこのバランスを狙っていたら神業としか言えない。

いずれにしても知名度や生産量と反比例して自身のワインのクオリティを下げていく自然派の生産者が多い中今までと同じように(クライデンヴァイスに関してはより向上しているようなイメージすらあるが)高品質のワインを届けてくれる生産者は希少であり難い。
by courtine | 2013-05-06 15:15

”エル・ブリ”スタッフが開発した秀逸なビール・・・イネディット

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ビールにどんなイメージを持たれているだろうか?

以前の職場で上司と新宿西口の生ビールが180円の名(迷?)居酒屋でビールを毎日浴びるように飲んでいたら「ソムリエもビール飲むんだな」と驚かれた記憶がある

これはある意味でビールの位置づけを表す話で、気取ったイメージのワインからは距離のある、日常的、庶民的なお酒として一般に認識されているといえるだろう。実際はソムリエでもワインばかり飲んでいる人間は希少だし、日本一有名なソムリエ田崎真也氏も家ではレモンサワーばかり飲んでいるのだけど。

原料、歴史的背景、アルコール度数、生産量、等々相違点は多数あげられるが、個人的に一番の相違点は食べ物感を感じさせる”雑味”

ワインは純粋にお酒としてみることができるけれど、ビールは食べ物的ニュアンスが強い。栄養素で言うと糖化されてない、デンプンに代表されるそのままでは甘みを感じない多糖類の量がワインよりも圧倒的に多いように感じる。味わいの切り口からいうとクリアーでない雑味その部分。だから嚥下するその刹那においては特に満腹感を感じないのに体内に入り多糖類が分解されるとその栄養素が吸収され満腹中枢を刺激してしまう。

その雑味が官能的な意味でもその酒のエレガンスを邪魔している。例えば上等なソーテルヌ(カロリーが雑味でなく甘みで構成されているという意味で対照的)にエレガンスは感じるけどビールには国産はもちろん、ベルギービール、例えばデュベルやオルヴァル等を飲んでもエレガンスを感じたことはない。どちらかというと美味しい食べ物的印象がある。

だから、ビールは大好きで仕事上がりに日常飲むお酒としては欠かせないが、エレガンス、フィネスという部分からはワインと比べることはできないし、沢山飲むと散漫な酒を飲んだと後悔してしまうこともあり、エレガントで雑味ないクリアーなビールはない物かとずっと感じていた。ちなみに今流行のクラフトビールはその対極にあり、雑味、食べ物感満載でダンプカーのようなものが多い。

そんなある日とあるレストランで今まで自分が望んでいたビールそのもののこのイネディットを飲んで驚いた。少し大げさに言うと感動した。

香りにもワインと同じようにそれだけで楽しめる程の要素が詰まっていて、雑味はかなりの部分削り取られ嚥下した後もしっかり香り余韻もある。

ワインと同じで素晴らしい、という表現はこのビールに失礼な気がするから使いたくない。ただ、ソムリエの立場としてレストランやそれなりのワインバーで提供するビールとしてこれ以上の物は今日存在していない。

ワイン以外のアルコールで久しぶりに感動した。思いを形にするヒトの力の凄さを感じる。
by courtine | 2013-05-05 09:47 | お酒、ワイン以外

2013.5.4〜5.5 フリーフロー

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今週は珍しくシャンパーニュが違います。
普段はゴッセ・ブラバンのプルミエ・クリュを使っているのですが今週は同作り手のグラン・クリュ。
実は業者さんの手違いで格上の物が同価格で入ってきて使わせてもらっているのですが、流石にグラン・クリュだけあってプルミエよりもボディがしっかりしています。
白は今週はほとんどが初でしょうか?
シュレールの11ピノ・ブラン、クライデンヴァイスの10ピノ・ブラン、オンズ・コムーネのミュラートゥルガウ、ルイ・ラトゥールの10マコン・ジュ二エーヴル。ピノ・ブラン2種は同じ葡萄でも全く違う個性が面白い。良かったら飲み比べてください。特にクライデンヴァイスのは滅茶旨。
赤はいつもの面子とレオン・バラルの09ヴァリニエール。このワインをグラスで飲めるお店は東京中というか世界中でも多分なかなかない。

といったラインナップでお待ちしております。
by courtine | 2013-05-04 10:58

飲み頃。弾けるシャルドネ・・・2000 サントーバン・1er・シャルモア/マルク・コラン

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少し前にグロフィエの記事でも書いたけど、ワインには飲み頃という概念があり、飲み頃からほど遠いワインのことを”固い”と表現する。そしてその固さは赤だけでなく当然白にも(もちろんシャンパンにも)ある。
赤も白も飲み頃を迎える前に消費されるワインの量を考えると悲しくなる程だけど、特に白は若い内に消費される傾向が強い。赤の”固さ”をポジティヴに受け止めることが難しいのに比べると、白の”固さ”は比較的ポジティヴに受け止めやすいからだと思われる。

ここで言う所の”固さ”とは、凝縮感だったり手応えだったりハッキリとした樽香だったりするわけだけど、本当に優れた白ワインは熟成することでそれとは全然別の魅力を発揮する。ワインをそれなりに飲んできている人でもそのことを知らない不幸な人も多くいるが・・・。

グラスに注ぐと張りと照りのある黄金色が確認できる。これは期待できると思って香りを取ると少しの木の実と蜜のニュアンス、果実と完全にバランスした樽香が弾けるよう。口に含んでもその印象通り滑らかな口当たり、充実した果実、中庸のヴォリュームで重さを感じさせず、余韻もスムースに収束し上質感を残す。

固い/固くないの違いは表情が乏しい/豊かの違いに置き換えられるように思う。もっと若い状態で冷やして飲んだら濃くてしっかりした白ワインが好きな人の期待に添うようなパフォーマンスも見せたろうけど、一度この手の完熟したシャルドネの良さを味わったらもう重く濃いだけのシャルドネには戻れない。

キチンとした白ワインは赤ワインと同じようにキチンと熟成させることを前提にデザインされている。こういう秀逸なワインが早飲みされないことを祈るばかり。
by courtine | 2013-05-03 10:38