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2月は福寿草(春の妖精)

今日は1月31日(土)早朝。
昨日は結構な雪が降りましたが、今朝は一転しての快晴。
机に向かう僕にあたる、窓ガラス越しの温かな陽の光。
空気が乾いているから、スキッ、キリッ(わかりづらいですね 笑)としていて、気持ちのいい朝。 
きっと外に出ればもっと気持ちいい。

・・・やっぱり寒いから外には出たくないけれど(おいっ!)、ちょっと窓から顔を出して、陽の光をすこしだけ感じてみようかなっていう気分になる。

そういえば、この歌をご存知ですか?

「日のあたる 窓の硝子や 福寿草」

永井荷風が詠んだこの俳句。寒い日が続いてきた大地に久しぶりに当たる2月の温かな陽の光に誘われて、おもむろに土から黄色い花をちょこんと咲かせる福寿草の姿を、今朝のような陽が窓ガラスにあたるのを見てその気分と重ねたのでしょうね。


2月と言えば福寿草。
昔から春を告げる花の代表で、旧暦の正月が2月だったのもあり、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名を持っている。
福寿草の花と南天の実とセットで
 「難を転じて福となす」
という縁起物の飾り付けもされることがあるとか。

まだ寒いこの時期に花が咲き、茎は伸び、濃い緑の葉をつけますが、夏にはその姿を消して地下にもぐって晩秋に花芽を出すそうで、そのためにスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)「春の妖精」とも呼ばれているそうです。

”福”を招き”寿”(ことほ)ぐ、何とも縁起の良い”草”。 でも、可愛らしいその身を守る為に、毒素も持っているので、食事のテーブルに置くのは少し憚られるのが残念なところ。

野に咲く小さな黄色い花に、少し神聖なものを感じた今朝でした。


では、2月のメニューをご紹介します。


[ディナーメニュー]

2014.2.4~ 3.3      福寿草 (ムニュ・サン・ヴァランタン) ¥7600 (¥8,208)
Menu Saint valentin


アミューズ・ブーシュ (宇陀金牛蒡のスープ)
Potage de Salsifis

山菜のフリットと寒鰆
Légume sauvage et poisson KANZAWARA.
待っていました山菜。毎年この時期が待ち遠しい、僕も大好きな山の幸。天候により手に入る山菜も変わってきますが、出来るだけいろいろ揚げて、今年一番の山野の恵みを。 
そして、そこに加えて寒鰆。 春の魚と書きますが、実は寒いこの時期が身に適度な脂がのって本当に美味しくなります。 寒鰆は仕入れてすぐにマリネして、一昼夜寒風にさらし、海苔と共にさっと蒸して半生で。春菊の香り、蕗の薹の香り、生姜の香り。

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“サン・ジャック(帆立)” ローズ色のエミュリュション 
Saint-jacques Poêlée Emulsion de Radis rose.
大粒の帆立貝を。紅芯大根、林檎、赤かぶ、赤紫蘇で。
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ホワイトアスパラと子持ち槍烏賊 パルメザンのサバイヨン
Asperge blanche et Encornet Sabayon de Parmesan .
食事の進み具合をみながら、ゆでたてのホワイトアスパラガスを、ふんわりと出来立てのサバイヨンソースで。
シンプルながら、収穫が始まったばかりの、”走り”のフランス産ホワイトアスパラガスを、湯がきたてのうちに、ふんわりとしたパルメザンチースのソースと、この時期に腹にいっぱい子を持つ子持ち槍烏賊のポワレを合わせて。 西洋の春の訪れを告げるピサンリ(タンポポ)の黄色い葉のほろ苦さをアクセントに、西洋の春一番の美味しさです。

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“サン・ピエール(的鯛)” とシュークルート 
Choucroute.
シャンパン、ガチョウの脂、ねずの実、パンテェッタ、ハーブ・・・、クルティーヌ伝統の作り方をそのまま踏襲した、これぞ本場のシュークルート。そこに、小えびを塩でマリネし絡めた一皿。肉主体のシュークルートはあまりにも有名ですが、その裏メニューにあたる魚のシュークルート。
この魚主体のシュークルートは、御堪能頂きたい二月の一皿。
的鯛の薫製とシュークルートと白ワインソース。
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マグレ鴨のロティ 山形県産雪下ナヴェ(蕪)と実生柚子のソース 
白みそとムータルドのコンディモン
Magret de canard Sauce Yuzu au Navet, Condiment Miso-Moutarde.
マグレ鴨というよりは、”蕪”が主役。
このひとさらの皿の上の二月はぜひご自分でご堪能ください。

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宮崎県産日向夏のソルベ
Sorbet HYUGANATSU
爽やかに。ほのかに。ほろ苦く。


“サン・ヴァレンタイン”の一皿 
(モワルーショコラ、ヴァローナショコラとキャラメルのフォンダン、ソルベカカオ、シルバーベル)
Assiette Saint Valentin .
クルティーヌが誇るヴァローナショコラのデザートを一度に幾つも食べられる機会はこの時期をおいて他にはありません。。


フランス産パムプリー(AOC)無塩バターと、そのバターのために作った自家製パン
Pain et Beurre de Pamplie.

小さな3種のフランス菓子
Mignardises.

食後のひととき
Café ou Thé.


¥7,600(¥8,208)


2月と言えばヴァレンタインデーですね。 所々に“サン(聖)”ヴァレンタインを意識した料理構成になっています。頑張った自分へのご褒美として、またはご友人や大切な人と一緒にお楽しみください。


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『レジェ(全体量少なめの軽いコース)  ¥4700 (¥5076) 』
前菜+メイン+デセールをお選び下さい。アミューズブーシュ、パン、バター、食後のお飲物も含まれております。


『クルティーヌ ¥5700(¥6156) 』
冷前菜+温前菜+メイン+デセールをお選び下さい。アミューズブーシュ、パン、バター, ミニャルディーズと食後のお飲み物も含まれております。



< Les Entrées froides >  冷たい前菜

・北海道の真ツブ貝と能登の甘エビのタルタル  蕗の薹の香り
毎年この時期にとても美味しくなる北海道の活き真ツブ貝。身はコリコリして、潮の香りがし、ほのかに甘みも感じられます。そこに能登のねっとりとした素晴らしい甘エビをそのミソと共に絡めて、あっぱれブロッコリーという毎年この時期のみ愛用する生食が美味しいブロッコリーを細かくして合わせます。そして、春の蕗の薹の花の蕾の香りを周囲にちらし、絡めながらのボナペティ。この時期に一番美味しくなるこの四者が合わさるとどのようなマリアージュになるのか!? ぜひ味わってみて下さい。

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・本日のサラダ  “カプリス・シェフ” (シェフの気まぐれサラダ)
その日の気分の前菜をほんの少しずつサラダとともに盛り付けた、ちょっぴりお得な、シェフ気まぐれのサラダ。


・数種山菜のフリットと寒鰆 [+800円]

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< Les Entrées chaudes >  温かい前菜

奈良の伝統野菜 宇陀金牛蒡のポタージュ 
大地の香りと言われる牛蒡のポタージュ。 高温で牛蒡の香りをひきだし、水分を少し控えて、濃度のあるポタージュに仕上げました。 牛蒡のフリットと、牛蒡のスーブに合わせ配合したスパイスミックスを少し散らして。 

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仏産ホワイトアスパラと子持ち槍烏賊 パルメザンのサバイヨン

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フランスAOCシャポン腿肉とフォアグラと茸のパイ包み [+1500円]
世界で最も高価な鶏シャポン。フランス、ブレス産のシャポンの腿肉をフォアグラと共に茸と胸肉のファルスで包み、そしてパイで包む。ソースももちろんシャポンの鶏ガラからとった出汁。
一日二個限定。

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馬鈴薯を纏った赤座海老2尾とピマント・デスペレット”エスペレット村の一味唐辛子” (spécialité) [+1500円]


< Les Plats >   メイン

魚介のシュークルート (的鯛の薫製、帆立、ベーコン、浅利)
パリの頃からのクルティーヌの得意料理。

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宮崎牛頬肉の赤ワイン煮込み 
冬の定番料理ですね。

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カスレ (量多め) [+900円]

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黒毛和牛ランプ熟成肉<熟成100日間〜>のポワレ(100g)鴨脂でコンフィにして揚げる馬鈴薯 [+2000円]


< Fromages > チーズ (チーズの無い食卓は片目の美女   ブリア・サヴァラン)
フランス産チーズ 4種 盛り合わせ    +1400円


< Desserts > デセール

モワルーショコラ バニラアイス添え
カットすると、トローッとチョコレートが流れ出るあのデザートです。


宮崎県産日向夏の一皿 (日向夏のソルベ、日向夏のジュレ、日向夏ロール)
爽やかな柑橘の香りと、その皮も食べられる日向夏ならではの味わいをいろいろとお楽しみ下さい。

レグリス(甘草)とキャラメルのパルフェグラッセ(アイス) ペドロ・ヒメネスとシャンパンのカクテル [+500円]


< Options >    オプション
天然仏産フレッシュ冬トリュフのスライス (お客様ご自身がトリュフに触れ、スライスを。) [0.5g 300円]

前菜を1品プラス     [+1300円]
メインを一品プラス   [+2900円]
デセールを一品プラス [+900円]


※サービス料は頂いておりません。当店のメニューはすべて税別表記となっております、予めご了承下さい。




では、続いて [ランチメニュー]


2015.2.4 ~ 3.3 Lunch (お昼はカード利用を御遠慮頂いております。)
Le Menu (下記より前菜、メイン,デセールをお選び下さい) ¥2600(¥2808) 
 
  ————Entrées 前菜—————————                         
本日のスープ
金美人参のスープ。

本日のサラダ “カプリス・シェフ”(シェフの気まぐれサラダ)

フォアグラのクレームブリュレ (スペシャリテ)                             
自家製ブーダン・ノワール  リンゴのコンポート添え  
(豚の血と、ラゼラヌーなど、21種スパイスを使ったフランス伝統料理をクラシカルに。サラワク黒胡椒のアクセントで) ノワールとは“黒”という意味。

北海道の真ツブ貝と能登の甘エビのタルタル  [+600円]
 
 ————Plats メイン———————                          
本日の鮮魚と浅利  バジル風味のスープ仕立て                                                                     
アッシ・パルマンティエ (鹿肉、馬肉、熟成牛肉)
鹿児島の猟師から直接届いた10kgの日本鹿半頭を、香味野菜や仔牛の挽肉、熊本の馬肉、熟成牛肉とともにゆっくり2日間かけて煮込みました。 馬鈴薯のピュレと2層にしてアツアツをお召し上がり頂けます。今の時期限定のジビエが薫る料理です。

“カスレ“ (仏産鴨の手羽、砂肝、首肉、ヴァントレーシュ、ソーセージ) [+1400円]     
南フランスの郷土料理。パリ時代から冬期限定の得意料理。量多めです。量少なめも出来ます。   

黒毛和牛ランプ熟成肉のポワレ(80g) 特製の馬鈴薯のフリット添え  [+2800円]        
噛む程に旨味の出るお尻辺りの赤身肉。100日以上熟成させた独特の香りを。


 ————Desserts デセール————————                  
日向夏のロールケーキ

モワルーショコラ  バニライス添え [+500円]

季節のソルベ2種(日向夏、蜜柑とキャラメル、バナナ、バニラアイス)

アシエット・フロマージュ(フランス産チーズ4種盛り合わせ) [+1000円]

—––––Options 追加———————
前菜を1品追加     [+900円]
メインを1品追加     [+1500円]
デザートを1品追加     [+600円]
天然の仏産フレッシュ冬トリュフ(お客様ご自身がトリュフに触れスライスを)[0.5g 300円]

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クルティーヌおすすめコース  ¥3800(¥4110)
                        
アミューズ・ブーシュ
Amuse-bouche

シェフの気まぐれサラダ
Salade de jour.

本日の鮮魚と浅利 バジルのスープ仕立て
Poisson de jour au soupe de Basilique.

アッシ・パルマンティエ
Hachis parmentier.

日向夏のロールケーキ
Cake rouleau de HYUGANATSU

食後のお飲物
Café ou Thé

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レジェ(軽め)コース  ¥2200(¥2380)
※土日祝日を除く平日のみご利用になれる限定コース

アミューズ・ブーシュ
Amuse-bouche

本日のスープ
Soupe du jour.

※お魚料理かお肉料理を下記よりお選び下さい

本日の鮮魚と浅利 バジルのスープ仕立て
Poisson du jour au soupe de Basilique.
又は
アッシ・パルマンティエ
 Hachis parmentier.

季節のソルベ又はバニラ
Sorbet

食後のお飲物
Café ou Thé

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福寿草コース(2月のフルコース)  ¥7,600(¥8,208)
※ご予約の際にお申し付け頂ければディナーのフルコースをお昼にお召し上がり頂けます。
次の日のことを気にせず、気兼ねなくフルコースを堪能できる贅沢を。


当店のメニューはすべて税別表記となっております、予めご了承下さい。
当店での食事の為に近隣の駐輪場をご利用のお客様はお帰りの際、領収書をお持ちくださいませ。



いつものとおり、「早く2月のコース内容が知りたい」と楽しみにして下さる方々のお声にお応えしたくて、このページにはまだ写真が1枚もありませんが、これから少しずつ増やしてゆきます。
それぞれの料理のコメントや、紹介も少しずつ増やしてゆきますので、たまに思い出して開いてみて下さい。

では、2月メニューと福寿草コース、お楽しみに!


・2月7日(土)
ディナーコースの説明と、写真を追記しました!
by courtine | 2015-01-31 11:13 | 今月のメニュー、特別メニュー
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