シャトー・カロン・セギュール 

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こちらはワイン好きには一度は飲んで頂きたい”ハートのラベル”をもつ高級ワイン”シャトー・カロン・セギュール”(1996年のボトル¥26,250)です。

ワインを愛する方々の間で非常に人気のあるワイン。
その理由はもちろん「元祖ハートのラベル」 ワインという分かりやすさもあるのですが、その味わいでも、1990年以降、評価がぐんぐん上がって来ています。
ボルドーらしい深みとコク、ボリューミーでパワフル、それに加え土地のブーケや複雑味も逃さずに表現された、秀逸なワイン。
もちろん時間を経て熟成されると、よりエレガントで滑らかになり、複雑味が溶け合い、一体感のある柔らかさをも感じさせるワインとなります。

そのような素晴らしい中身と、その見た目のインパクト。
そして、それらに加えて、実はその背景に類希な心温まるストーリーがあるとなれば、人々を魅了しないわけがありません。。。

今日はそのストーリーを少しご紹介します。

それは、18世紀。
広大な農園を相続したニコラ・アレクサンドル・セギュール侯爵のエピソード。
彼はワインの生産技術の改良に力を注ぐとともにヨーロッパ各国の上流階級へ販路を広げ、ほどなく”葡萄園の王子”とあだ名されるようになりました。
ボルドーの議会議長もつとめ、ムートンなどメドックを代表する数多のシャトーを持ち、そしてあの5大シャトーであるシャトー・ラトゥールとシャトー・ラフィット・ロートシルトまでをも所有している侯爵。そんな彼にある記者が、『あなたが好きなワインは、どのワインですか?」と質問すると、こう答えたと言われています。

「われ、ラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心にカロンあり」

すでに世に認められた素晴らしい畑を持ち、力を注いでいる”葡萄園の王子”が、私の心に常にある愛してやまない畑は、未だ全くの無名な畑、「サンテステフ・ド・カロン」なのだと公言し、世間を非常に驚かせたといいます。 

その後、セギュール公爵はいろいろな理由により、ラフィットなど、所有していたシャトーを手放す事となりますが、カロン・セギュールは手放しませんでした。

彼はこのワインのラベルに、ハートマークをもちい、そのエピソードにちなんで、畑の名は”カロン・セギュール”と呼ばれるようになり、”シャトー・カロン・セギュール”という彼の名を冠したワインが誕生しました。

そんな素敵なエピソードを持つワイン。

「たとえ誰にも君の魅力が理解されなくとも、僕の心にあるのは永遠に君だけだよ。」

なかなか言い出せない気持ちを伝えるのに、これほど心強いアイテムはありません。
このエピソードが、きっと勇気を与えてくれる事だとおもいます。
by courtine | 2013-12-19 18:36
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