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マカイバリ茶園

みなさまこんにちは。
本日はメゾンクルーティーヌの取り扱う紅茶の細かい説明をさせて頂きます。





ブログをお読みの方、またお食事をされた方はもうご存知かと思いますが先月からマカイバリジャパンさんよりマカイバリ茶園の紅茶を扱うことになりました。


「マカイバリ茶園」

ダージリンには80以上の茶園がありそのなかの1つにマカイバリ茶園が存在します。
茶園の創立は古く、ティーオークションで世界最高値を更新したことでも有名な歴史ある茶園です。とても早い段階で「バイオ・ダイナミクス農法」を取り入れた有機茶園で、とても評価されています。
近年のダージリでの有機栽培への意識は高く、多くの茶園が取り入れてきていますがこのマカイバリ茶園がいわば先駆けであるといえます。

ではなぜ有機栽培がいいのでしょうか?

理由としては他の農作物と同じで多くのことがあげられると思います。

栄養価が高い
味に優れている
人体への安全性
地球にやさしい。自然との共存
土壌が肥えてゆく
免疫力、耐性の強化
伸びやかに、健やかに、本来の力を引き出す。


他の農作物と違い紅茶であるダージリンを有機栽培する大きな利点としてあげられることは、ウンカという虫の発生を増やすことにあります。
このウンカに噛まれた紅茶の葉はその刺激により成長が遅くなります。
成長が遅くなるもののしっかりと根からは栄養が行き届いているので
成長の遅くなった小さい1枚の葉には大きい葉と同じだけの香り成分、味成分を携えているのです。

また夏摘みのダージリンティーはウンカに噛まれることによって「マスカテル」=「紅茶のシャンパン」と呼ばれます。それはマスカットフレーバーを持つことに由来しますが、その最高峰の紅茶はウンカにより生まれるといえるのです。
マスカテルをうたっているダージリンは実際には多くありますが本当にマスカテルの香のするものにあたることはなかなかありません。



これらの理由でいまやダージリンにある多くの茶園がマカイバリ茶園のように有機栽培へ変更していっているのです。




つづいて味の説明をしていきたいと思います。

ダージリンティーの3つのクオリティーシーズンである
春摘み、夏摘み、秋摘みをご用意しております。


「ダージリンファーストフラッシュ マカイバリ茶園 DJー1 Vintage」

ファーストフラッシュらしいスーと鼻に抜ける香(フェノーリック)が主体となっておりウッディーな木の香が密かに顔をだし複雑みを感じられる洗礼されたダージリンです。



「ダージリンセカンドフラッシュ マカイバリ茶園 Vintage Muscatel」

ダージリンのセカンドらしい厚みがあるタイプと異なり
繊細で先程のファーストに近いフェノーリックを持ちレモンハーブを感じるダージリンの柑橘の香にハーブのニュアンス。
冷めてくるとフルーツのようなジューシーな甘みを感じさせます。



「ダージリンオータムナル マカイバリ茶園  Silver Tips」

シルバーチップスの名を冠した一品。
秋摘みらしいまろやかな味わい。
水飴のようなしっとりとした甘み爽やかな酸味はプラムを感じさせてくれます。
時間経過とともにハーブやフルーツの香もでてきます。






ダージリンの陰に隠れてしまいがちですが
クルティーヌではアッサムもご用意しています。


アッサムについて簡単に説明致します

アッサム地方はダージリン地方よりも標高が低く温度が高いため香りよりもコクや甘みに特化しています。
またアッサムはミルクティーを意識した製茶を多くおこなっており多くは丸い粒状のCTCという製茶で早く濃い紅茶がでるタイプが主流です。


「アッサム ハティクリ茶園」

先程説明したCTC製法ではなくフルリーフ(葉っぱの形が残っている)の綺麗な作りです。
またこちらも有機栽培であります。
(アッサムの有機栽培は気温などの問題により困難でありなかなかありません)


味わいは
チョコレートのような香ばしく甘い香り。飲んでみると黒糖の深い甘みでやすらぎを感じさせてくれます。まずはストレートでこの紅茶の本質を、ミルクでこの紅茶の奥深さを感じてみてはどうでしょう。








今の季節のダージリンを楽しむのもいいですしご来店ごとに違うシーズンの紅茶を飲み比べてみたり、アッサムとダージリンの違いを顕著に知ることもできます。

スタッフにお伝え頂ければ茶殻もご用意致します。


クルティーヌの食事後のひとときに至福の紅茶をお楽しみくださいませ。
心よりお待ちしております。


マカイバリ茶園_d0275530_036227.jpg

by courtine | 2015-06-21 00:16
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